戦慄と旋律、失踪と疾走のハードボイルド・ガールズラブ。 血の気多めでちょっと大人な、小説作品としての表現にこだわった一作。 『いくつもの名前(と顔)』を持つことになる主人公・伊月(樹)が、 仲間の少女たちと共に、居場所と安心を求めてその運命と戦う物語。 不器用でもカッコ良く生きる彼女たちの『情念』を見届けてください。 著者曰く「100%百合(と友情)で書かれた小説です」。 ※ストーリーは本書単体で完結しますが、『南雲栞の回顧録』の ネタバレを含む回答編的な作品です。(C94版に挿絵を追加した第2版)
正論と現実論と机上空論の闇鍋みたいな相対性理論を得意げに弄する彼女は、アタシにはすっかり別人に映った。別『人』という表現すら不愉快な木偶の坊に見えた。残念すぎて吐き気を覚えるほどだった。(P74)
